天秤座19度「隠れている泥棒集団」、天秤座20度「ユダヤ人のラビ」のサビアンシンボルについてです。
天秤座19度 隠れている泥棒集団
まだ世間では知られていない新しいことに可能性を感じ、広げていく。マニアックな集団。密かに活動する。目新しいものを広げていく人達。先見の明を持った人々。新しいことをやり始める。
19度:精神性との二人三脚による新しい世界観
天秤座19度 隠れている泥棒集団
ディグリー占星術 松村潔(著)
大きな野望を抱きますが、他の人はまだそれに気づきません。その夢や野望をだんだんと現実へ埋め込みます。やがてはそれが基準となります。
※天秤座19度と20度のサビアンの絵柄は吉田先生のサビはんカードを使用しています。
天秤座18度では性急に活動しすぎて逮捕されてしまいましたが、19度では逮捕されずに隠れて自分たちのお仲間を作って広げていっているということになります。
何でも良いのですが、例えば、最初に自分の写真を撮ろうと自撮り棒を持って、自分の写真を撮っている人を見たら、どうでしょう?まだ誰もそんなことをしていない頃に、棒を持って写真を撮っている姿はかなりの変人に見えるに違いありません。その中で、それは便利だ、やってみようという人が現れ、そういう人が増えていくことによって、段々それが人々に認知されてくるということになります。
今では携帯電話やスマホは普及して使用するのが当たり前になっていますが、まだ固定電話しかない頃に、携帯電話を使って町で外で電話する人がいたら、かなり目立つし、変な人だと思われることでしょう。最初の頃の携帯電話はかなり大きかったようで、外で大きな電話を持って、話す姿はかなり異様な光景だったにちがいありません。
最近の夏はとんでもなく暑いので、空調の作業服を着ている人も増えました。でも最初に扇風機付き、ファンのついた服を着出したら?やっばり変人扱いですよね。見た目の膨らみやユニークさから、初めて見る人は驚いたり、変わったものだと思ったり、異様だと思ったり・・・おかしな人のように感じるのではないでしょうか。
最初に何かをやり始めた人は・・・変わった人とか、頭のおかしい人とか思われる可能性があるということです。
天秤座19度の隠れている泥棒集団は、そういう目新しいものを広げていく人達ということになります。最初はマニアックだと思われるでしょうけれど、いずれそれが人々に認識され、評価されていくことになります。
天秤座20度 ユダヤ人のラビ
強い意志と信念。自分の価値を認め、信じること。現実を受けとめ、困難を乗り越えていく考え方や発想、応用力。繰り返し実践していく。
20度:環境に振り回されない
天秤座20度 ユダヤ人のラビ
ディグリー占星術 松村潔(著)
不遇な時代でも継続することで力が蓄えられ、それが生き延びる発展力となることを表します。
ユダヤ人は迫害されたり、大変な思いをしながら生き延びてきました。
ラビの生活は、ユダヤ教の戒律を守り、コミュニティを指導し、トーラーの研究に専念するという、信仰に基づいた敬虔な生活が基本となっているそうです。逆境でも負けないものの考え方・とらえ方、信仰、そして多くの戒律を忠実に守りながら暮らしているそうです。
そのような考え方と信仰、行動によって、環境に振り回されず、自分の信念に従って生きることが出来るのです。
ユダヤ教の戒律とはどのようなもの?ユダヤ教の伝統では、ミシュナー(口伝律法)や聖典であるトーラー(モーセ五書)には沢山の戒律があるそうです。日本人にはなじみがないので少しだけ紹介しますね。

- 安息日:毎週金曜日の夕方から土曜日の夕方まで一切の労働を停止し、安息を守り、家族と共に過ごす。最も重要な戒律の一つ。
- 食事規定 どの食材が許可されているか、どのように調理されるべきかを定めています。例えば、豚肉や貝類は食べてはいけない。
- 割礼:男子の赤ちゃんは、生後8日目に割礼を行うことが神との契約のしるしとして義務付けられています。
- 祈りと礼拝: 定期的な祈りや礼拝が定められている。
- 倫理的戒律: 隣人への配慮や社会的公正を求める規範が含まれています。例えば、貧しい人々を助けたり、正直に生きることが奨励されています。
現代の全てのユダヤ人に適用されるわけではありませんが、その精神はユダヤ教の倫理観の土台となっているそうです。
信仰を持ち、戒律を繰り返し実践していく中で、耐え忍ぶ強い意志を持つようになるのです。
まとめ
天秤座19度と20度のサビアンシンボルについて。
天秤座19度 「隠れている泥棒集団」 まだ世間では知られていない新しいことに可能性を感じ、広げていく。マニアックな集団。密かに活動する。目新しいものを広げていく人達。先見の明を持った人々。新しいことをやり始める。
天秤座20度 「ユダヤ人のラビ」 強い意志と信念。自分の価値を認め、信じること。現実を受けとめ、困難を乗り越えていく考え方や発想、応用力。繰り返し実践していく。