牡牛座7度と8度のサビアンシンボル

牡牛座7度と8度のサビアンシンボル 占星術・サビアンシンボル

昨日の太陽のサビアンシンボルは牡牛座7度「サマリアの女」、
今日は牡牛座8度「雪がまだ降っていない時期のソリ」です。

牡牛座7度 サマリアの女

この度数の意味を考える時に、サマリア人とはどういう人達であったのかを少し知る必要があるかと思います。日本人にとってはサマリア人とはどういう人達なのかよく知らなかったり、ピンと来ない人も多いのではないでしょうか。

サマリア人とは、時代によって意味が変わるが、主にサマリア地方の住民、特にイスラエル人とアッシリアからサマリアに来た移民との間に生まれた人々やその子孫、およびサマリア教徒のことをいう。

ウィキペディア サマリア人

サマリア人が混血であるために、その時代の一般のユダヤ人からは軽蔑されたり差別されていたそうです。7度の落差というのは、6度で違う種類の人達、地域や民族の人たちと出会ったことによって起こります。そこには環境の違いから来る差別や貧富の差、立場や習慣・伝統や考え方の違いなど色んな問題が起こります。

7度:落差による意欲

牡牛座7度 サマリアの女

 落差は、たいていは生まれ育ちや金銭的な豊かさ、家系の社会においての地位などに行き着きやすい面があります。この落差が意欲を刺激してきます。才能の差ということもあります。牡牛座は過去から来たものを受け取り、それは肉体の中にある伝統などですから、過去の歴史に関わったところで生まれてきた落差です。

ディグリー占星術 松村潔(著)

違う種類の人達と出会うと差別や格差が生まれ、問題は発生しますが、その違いを知ることで、より自分達のことを知ることも出来ます。

日本で育って外国に行ったことがなく、周りに外国人がいない環境で暮らしていると、日本人がどういう存在で、どんな特徴を持っており、どういう側面が良くて悪いのか、ある意味で知らないのと同じです。他の国に行って初めて日本の良いところと悪いところをしっかりと自覚することになります。

違う種類の人達、違う習慣と考え方の人たちと遭遇することによって、問題も発生しますが、それぞれの良い側面や悪い側面、その人達のやり方や文化などを参考にしながらより良い形に変えていくことも出来るのです。例えば、同業種のライバル企業が合併して、同じ会社になった時にそれぞれのやり方や方針、待遇や給料などが違っていて反発したり不満が思う人達などが出てきて最初はトラブルや問題だらけかもしれません。でもその内、それぞれの良い部分や優れた点を取り入れて製品改良したり、システムを整えていく内に馴染んでくるみたいなイメージでしょうか。

その違いから格差が生まれ、差別されて終わる・・・のではなく、弱い立場に置かれることもあるが、そのプレッシャーをはねのけ、人種の違いや持っているもの、環境の違いから何かを学び、より良い形に変えていくよう努力していく意欲的な度数なのではないかと思います。

※牡牛座7度と8度のサビアンの絵柄は吉田先生のサビはんカードを使用しています。

牡牛座8度 雪がまだ降っていない時期のソリ

牡牛座7度で違う種類の人々と出会った時の格差を埋めるために努力してきました。8度ではその格差や不平等さを超越するために長期的な計画を立てて実行します。

牡牛座8度のサビはんカードには、袖なしの赤いタンクトップを来た白ひげのおじいさんとソリが描かれています。きっとまだ夏で、その白ひげのおじいさんはサンタクロースなのでしょうか?まだ夏なのに、冬の準備のソリとサンタクロースの服を用意しています。

今の時期はまだ雪が降っておらず、ソリが必要なくても、寒い冬のクリスマスシーズンに必要なものをあらかじめ準備して備えておくのです。

寒い地域で冬は作物が全く育たず、冬は食べるものが少なく、ひもじい。とても貧乏な地域に住んでいたとしましょう。そして山1つ越えた町ではなぜか裕福な生活をしています。「ああ、羨ましい、差別だ!!なんでこんな貧乏な町に生まれたんだろう?!」とかで終わらず、そうなのであれば、その隣町では冬に何を食べているのか、どうやって食べ物を調達しているのかその方法を見習って、夏や秋の間に食べ物を加工して、備蓄しておくのです。

8度:落差の超越

牡牛座8度 雪と一緒にないソリ

 自分が置かれた不利な立場を乗り超えるための長期的な計画を立てることです。その場にないが、将来必要なものだと思うものをあらかじめ用意します。この度数の天体の年齢時期は準備期間と考えることもできます。

ディグリー占星術 松村潔(著)

条件の悪い不利な立場を変えるために、繁栄していたり上手くいってる人々や地域や民族のやり方や考え方を参考にして、上手く活用し、工夫しながら長期的な計画を立てて、必要なものは事前に用意しておくのです。その計画と工夫によって、それらの条件や立場を改善していきます。

リスだって、食べ物の少ない冬に備えて、どんぐりや木の実を蓄えたりしてますよね。昔の人はその年の天候で日照りが続いたり、台風が来たりで作物が育たないと餓死していたかもしれませんけれど、今の時代はその作物が育たなくても、他の食べ物を調達したり、外国から輸入したりで日本で餓死する人はいないでしょう。そうやって頭を使って工夫することで繁栄し、色んな逆境を乗り越えていくのです。

まとめ

牡牛座7度と8度のサビアンシンボルについて。

牡牛座7度「サマリアの女」 弱い立場に置かれることもあるが、そのプレッシャーをはねのけ、人種の違いや持っているもの、環境の違いから何かを学び、より良い形に変えていくよう努力する。

牡牛座8度「雪がまだ降っていない時期のソリ」 条件の悪い不利な立場を変えるために、繁栄していたり上手くいってる人々や地域や民族のやり方や考え方を参考にして、上手く活用し、工夫しながら長期的な計画を立てて、必要なものは事前に用意します。

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