獅子座5度「絶壁の端にある岩の塊」、
獅子座6度「時代遅れの女と最先端の少女」についてです。
獅子座5度 絶壁の端にある岩の塊
どこまでも冒険や刺激を求めて行動し続け、厚い壁に阻まれ、行き詰まる。限界を知る。自分の勝手な思いや衝動だけでの行動では行き詰まるということを経験します。現実を見させられる。物事を客観的に把握することで行き止まりから脱出することが出来ます。
5度:冒険と刺激
獅子座5度 絶壁の端にある岩の塊
ディグリー占星術 松村潔(著)
獅子座の無謀なチャレンジの典型です。話は大きいけれど、それを果たしていません。話が大きすぎるために果たせなくなるのです。

絶壁の端まで来ていて、岩の塊に妨害されるのですから、かなり追い詰められた状態で、どうにもならないということを示しています。
ネガティブに思えるかもしれないですけれど、自分中心の物の見方だけでは、物事は上手くいかなくなる地点に到達したということです。自分の力やパワー、願望だけで周囲のことを考えずに突っ走るだけだと、いずれ前に進めない状況に陥るということを知ります。
獅子座の特徴として他人のことを気にせず、自分中心に物事を進めようとする傾向がありますので、物事を客観的に見て、限界を知るのは重要です。
※獅子座5度と6度のサビアンの絵柄は吉田先生のサビはんカードを使用しています。
悪く言えば自己中心的で、自分勝手、周りを全く考慮しないため、壁にぶち当たります。自分1人で生きているわけではないので、周りの状況を考えないで進めようとすると、周りの人達は受け付けず、嫌ったり、抵抗したり、拒否するかもしれないということです。そして思うように進めなくなるのです。
客観的に物事を把握する必要が出てきます。そうすれば、行き止まりから脱出することが出来るでしょう。
獅子座の第2グループ 6度~10度
第2グループ 個人の力量で発揮できる創造力を鍛える
愛蔵版 サビアン占星術 松村潔(著)
獅子座の1~5度までは自分主体でそのエネルギーの爆発と勢いで行動し、獅子座の活力・生命力を溢れるほど表現していました。そして5度で限界まで達しました。
第2グループの6度からは環境と関わり始めます。周囲のことにも目を向けるようになるのです。自分と周りとの違いを感じ、それを原動力にして自分の創造力を発揮していこうとします。
自分主体で自分のパワーや思いだけで暴走するのではなく、「個人の力量で発揮できる創造力」に目を向けていくというのがポイントでしょうか。
獅子座6度 時代遅れの女と最先端の少女
自分と時代とのギャップ、周囲の人達との違いに気がつきます。自分の行動や価値観、主張や表現していることが今の時代にはそぐわない古いもので浮いているということに気づくか、周りにも合わせることも学び、流れに乗るかは本人次第です。
6度:環境との結びつき
獅子座6度 時代遅れの女と最先端の少女
ディグリー占星術 松村潔(著)
永遠性の創造意思の具現であると思っている自分が環境の中に関わると、そこには時代の流行とかあてにならない時間の流れがあり、それによる戸惑いを表します。自分を表現する場を見出すには環境に合わせて、適合するものを見つけ出す必要があるし、放置しておくと時代遅れになるのです。関わり方次第で、立場がいくらでも変化することを発見します。
獅子座の5度までは自分自分、自分主体で他は目に入らないという状態だったかもしれませんが、6度では環境や周囲を少し見るようになり、自分とのギャップを感じるようになります。
価値観やファッション、自分の考え方、自分のやり方や表現が今の時代には合っていない事に気づき、変えることが出来るかどうかによって、時代の流れに取り残されているか、時代の流れに乗るかが決まります。
獅子座6度 時代遅れの女と最先端の少女の考察
ある大企業を定年で退職したおじさんがいました。大企業での何十年もの勤務で、偉そうな態度で人に接する癖が抜けなかったようで、皆で食事に行くと、半分くらいの確率で、その人はお店の人に偉そうな態度をとっていました。
その人の太陽星座は獅子座で、自己中心的で、自分勝手。他の人のことは基本気に気にかけずに自分のことばかり喋る人でした。相手がどう思うかはなぜかほとんど気にならないらしく、率直に(よく考えずに)言いたい放題言うため、普通で考えたら失礼なこともよく口にしていました。本人から湧き上がってくるその衝動をそのまま表現するタイプでした。それでも私たちには好かれたかったようで、その人なりには頑張って偉そうにするのを控えて抑えていたせいか、その反動で皆で外のお店に行くと、店員さんには物凄く横柄な態度で接していました。私はその横柄な態度を見るのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。
獅子座6度「時代遅れの女と最先端の少女」 自分の内側から湧き上がってくる自分が思ったことをそのまま衝動的に表現するか、それを少しは抑えて周囲や周りの雰囲気に合わせて表現するか。
乾杯の飲み物が出てくるのがちょっと遅かっただけで店員さんを酷く怒鳴りつけたり、横柄な態度で食器を持ってくるように指示する。上から目線で、人を見下すようなその態度はとても不快で、皆でその度に注意するのですが、毎回毎回懲りずに横柄な態度をとっていました。しまいにはお店の店主に怒られたりしていましたが、長年染みついた癖と態度は抜けないようでした。
「まだ飲み物が来ていないのですけど。」とか「グラスを〇つ持ってきてもらえますか?」とか普通に言えばよいのに、いきなり怒り出して怒鳴りつけて偉そうに振る舞うので、カンジの悪い嫌な人だなといつも思っていました。私個人なら間違いなく、その人と一緒にお店になど行きたくありません。
たぶん会社で働いていた頃は毎日偉そうにしていたのでしょう。今は定年で引退したので偉そうに振る舞える場面が少ないでしょうから、飲食店に行くと、店員に横柄な態度をとって日々の憂さ晴らしするのがその人のパターンだったようです。
セクハラ、(会社での仕事ではないけれど)パワハラ、そしてカスハラ(カスタマーハラスメント)の権化のような人でした。今の時代で会社でそれをやったら問題になると思うのですが、その人たちの時代はパワハラ、セクハラ発言は当たり前だったそうなので、忠告しても一向に耳を貸しませんでした。
毎日必ずセクハラ発言をしていて女性たちに嫌がられていたので、50回~100回~何百回とひつこくお伝えして、セクハラ発言は注意して控えるようになりましたけれど、その他の偉そうなのはほとんど止めませんでした。やらずにはいられなかったようです。
その人たちが元気に働いていた時代はそのような風潮があったのだと思います。でも今の時代にそんな風に理不尽な形で偉そうに怒鳴りつけていたら、職場でも問題になると思います。この人の部下達は大変だったのだろうなと思います。
昔はそれでも許されていたのでしょうけれど、今の時代は、部下に対しても優しく指示しないと、若い人は辞めてしまいます。昔のように横柄に怒鳴りつけるやり方はもう古く、時代遅れになっていたのでは?定年になっても、会社に残って働けると思っていたようですけれど、たぶん人望がなかったのでしょう。会社には残れず、定年退職したようです。本人はショックだったそうですが・・・周りから嫌がられていたことに全く気づかなかったのでしょう。
怒るとしても、まだ職業として信念を持ってやっているというのなら理解できます。昔、ホテルで働いていた時に、厨房の人が下の者を怒って指導していました。「美味しい食事を提供したい」という信念があってやっていることなので、その仕事のやり方についていける人たちがいるかどうかは別にして、悪いとも限りません。料理人のこだわりですからね。
ただそのおじさんは・・・ただ威張りたいだけ、怒鳴って偉そうにして自分を誇示したいだけというのがわかるので、嫌だったのです。獅子座の悪い部分を体現していました。自己中心的で、称賛と注目を集めたいだけで、自分さえ良ければ満足で他人のことはどうでもよいというところです。(もちろんその人にも良い部分だってあります)
5度で壁にぶち当たり、6度「時代遅れの女と最先端の少女」で自分のやり方や表現方法が周りと違うということに気づいて、ショックを受け、変えられるかどうかで、その後のその人の人生の方向性が決まってきます。
その後、そのおじさんがどうしているのかは知りませんが、、、、これまでのやり方や生き方、丸ごとを捨てるのは出来ないとつぶやいていました。これまで何十年もずっと会社で上司、得意客、そのひとにとって権威のある職業の人にはへつらい、小さな会社や力を持たない職業の人は見下し、偉そうな横柄な態度で接してきたのでしょうから、仕事を辞めてその社会的地位がなくなってもそれらの態度を変えるのは難しかったのでしょう。その横柄な態度で自分を誇示するのさえ止めれば、本来は愛情深く、心の広い人なのに、もったいないです。でもその人が選ぶ自己表現方法なので仕方ありません。
あなたにとっての「時代遅れと最先端」の項目は人それぞれ違うでしょう。自分の表現方法として、服装として表すのかもしれませんし、自分の主張や人への接し方、価値観や観念、何らかの行動、音楽や芸術、創作物、デザインかもしれません。
自分がこれまで親しんできた良いと思って表現していたもの。それを周りや流行、時代の流れも取り入れてみるか、無視して取り残されるか、こだわり抜くか。又はより良いものに昇華していくか。それはあなた次第です。
まとめ
獅子座5度と6度のサビアンシンボルについて。
獅子座5度 「絶壁の端にある岩の塊」 どこまでも冒険や刺激を求めて行動し続け、厚い壁に阻まれ、行き詰まる。限界を知る。自分の勝手な思いや衝動だけでの行動では行き詰まるということを経験します。現実を見させられる。物事を客観的に把握することで行き止まりから脱出することが出来ます。
獅子座6度 「時代遅れの女と最先端の少女」 自分と時代とのギャップ、周囲の人達との違いに気がつきます。自分の行動や価値観、主張や表現していることが今の時代にはそぐわない古いもので浮いているということに気づくか、周りにも合わせることも学び、流れに乗るかは本人次第です。