昨日の太陽のサビアンシンボルが獅子座27度「夜明け」、今日が獅子座28度「大きな木の枝にとまるたくさんの小鳥」です。
獅子座27度 夜明け
大いなる天のものとつながるように努力する。自分の生きる目的が定まり、日常生活に活かしていく。それを周囲に広げていく行動や活動をする。自分の生き方を変え、新しい人生が始まる。
27度:努力によって上昇する
獅子座27度 夜明け
ディグリー占星術 松村潔(著)
自分の目的意識が明確になった人は、それによって人生を大幅に作り変えることができることを表します。習慣で暮らしていた人が、自分のやりたいことをはっきりさせることで、人生が一変します。
前提として、獅子座のサビアンの流れとしては、25度「砂漠を横切る大きなラクダ」で究極のものを目指し、26度「虹」で天とつながり天と地上をつなぐ架け橋となって、27度の「夜明け」で地上に降りてきて、新しい人生が始まる。このような一連の流れになっています。
高いものとつながった経験のない人、究極のものを探し求めたことがない人は、当然高い境地で物事が見えません。獅子座の特徴の自分主体に物事を見て、自己中心的で相手や周りのことは一切考えないという人には、本当の意味での27度の「夜明け」の体験は出来ないということになります。
高いものとつながって、高い境地に自分がなったことがないと、自分の人生の意味や役割、使命に気づけないからです。獅子座の特徴の自我に固執し、自分本位、自分勝手にしか物事が見えないようだと、とても偏っているため、そのレベルでの出来事となります。
自分、自分、自分、自分!!自分の要求や意見を主張したり、通すことしか頭にない獅子座の人だと自分の狭い範囲でしか物事が見えません。意識が狭く、閉じ込められているので、自分がいて、相手がいて、存在する理由。この出来事を通して、今、何のレッスンをしているのか?この人生で自分は何をしにやってきたのか?自分の人生全体を見渡すことなど出来ないのです。自分と他人は繋がっている、全体の一部なんだ。他者と一緒に仲良く共存していく、反対サインの水瓶座の要素を取り入れて初めて、もっと大きく、広大で高い意識があるということに気づきます。
※獅子座27度と28度のサビアンの絵柄は吉田先生のサビはんカードを使用しています。

自分だけでなく、周りの人、大きく言えば人類全体。広い範囲の高い視野を手に入れ、努力して意識を上昇させ、自分の使命を理解した人は、地上に降りて、やるべきことを行動に移します。それは新しい人生の始まり、夜明けとなります。
それまでと全く違った風に物事が見えます。昇って来た太陽の光に照らされ、全ては新しく新鮮で、輝いています。
そして自分の使命を果たしていくのです。太陽の光が地上の様々のものへと降り注がれるように、その行動や活動は周囲の色んな所へ広がっていきます。
何かの分野の創始者のような役割となり、活動していく。そのような役目の人もいるのがこの獅子座27度だそうです。
獅子座27度 夜明け 考察
太陽や月ではありませんけれど、個人を表す天体にこの獅子座27度を持つ人がいましたが、自分の使命に気づいて行動している人のようには全く思えませんでした。相手の立場になって、相手の気持ちを考慮することがほとんど出来ない人で、人がどんなに嫌がっていても、お構いなし、他人のことはどうでもよいらしく、飲食店に行くと半分くらいの確率で店員さんに横柄な態度をとったり、怒鳴ったりしています。ちょっと飲み物が出てくるのが遅いと怒鳴って偉そうにクレームする、自分が食べたいメニューが品切れだと聞くと、怒鳴るとかいう具合です。
その知り合いだった27度の「夜明け」の度数を持つ人は、見事に人に自分の考えや欲求を押しつけるタイプでしたし、人のことはどうでもよい、気にならない。反対サインの水瓶座の要素や視点は全くなく、自分軸でしか物が見えないタイプ。自分の意見、要望、欲求に忠実で、それをそのまま誇示して表現していました。
そういう自己中な態度を見て、周りが何百回忠告しても、ほとんど聞かない。同じ1つのことを50~100回伝えて、やっとほんの少しだけ改善される程度です。客観的に自分自身や他人を見る、内省するというのがほとんど出来ない人のようで、常に外に向ってわあわあと自己表現していました。自分の内側から外側に向かう生命力というのは獅子座の特徴ですけれど、凄いですよね。他人の気持ちや意見を全く気にしないだけでなく、その人に対して称賛ではない、指摘をすると怒り出したり、無視してなかったことにする。周りの女性が嫌がっていたとしても、気づかないかそれは無視して、「自分はモテる!!」そう言い張っていました。どれだけその人の〇〇の様子や行動が嫌か、嫌がっているかをひつこく伝えたこともあるのですけれど、どうもその人には他人の様子や意見は全く入っていかないかのようです。とんでもなく自分にボジティブなのですけど、誇大妄想というのか、自分の関心事以外、周りのことは全く目に入らないらしいです。私は人を見ていて、ポジティブ思考の悪い側面というのを初めて知りました。
獅子座24度「身だしなみの整っていない男」のように、周りのことには目を向けず、熱中して物事に取り組み、集中するというなら、身なりがどうであれ、素晴らしいと思います。でもその人が関心事が、人からの注目や褒め称えてもらうこと、偉そうにしたり威張ることにあり、自分を過大評価しているのはいかがなものなのでしょうか。
周囲の意見や態度などには振り回されず、太陽のように動かない。自我や自分の主張、欲望を押し通す、これが獅子座なのかとびっくりしました。※その人の太陽は獅子座。
人から注目されたり称賛されたいが、他人を思いやったりはしない。自分の欲求や意見を通そうと自分勝手で横柄なだけです。16度以降の獅子座の要素が全く開発されていない人のように思えました。内面では繊細な部分を持っていて、強い立場の人に従う従属モード、偉そうにするモード、そのどちらかを行ったり来たりしていました。無理して従うと、その反動で偉そうにしないとバランスが保てないのです。繊細な弱い部分を持っているからこそ、横柄に、偉そうにしてバランスをとるのです。結果、その人の勝手な職業に対する価値観などで、自分が上で、そいつらは下の人間だと思うと、横柄な態度をとるのです。獅子座の悪い側面が思いっきり出ている人物でした。
「押しつける人は自立性が獲得できていないので、25度の人ではない」と松村潔先生がどこかで書いていたか言っていました。
獅子座27度の天体を持っていても、獅子座の反対のサインの水瓶座の客観的なものの見方、他者のことも思いやって皆と共存して生きるという部分が全くない人は、獅子座16度以降の要素が全くないので、夜明けのような新しい境地に達することは出来ないと思います。
その天体を持っていても、サビアンのいうところの獅子座27度とは違うということでしょうか。そこに達していないということでしょうか。それとも・・・普段は稀にしか現れていなくても、魂レベルでは持っているということでしょうか。
その人の魂レベルでは夜明けのような輝く質を持っているのは知っていますが、日常ではほとんど出ていませんでした。本質の部分は愛情深く、輝く性質をもっているのに、残念です。
その人以外は私の知ってる獅子座の人にそのような人はいませんけれど、太陽や月が獅子座27度の人でも、周りの人や共同体のことは全く無視して貢献せず、ただただ我がままなだけで、自分の主張や要求を押し通そうとする人だって、いるのではないかと思います。
獅子座28度 大きな木の枝にとまるたくさんの小鳥
自分の目的のために必要な仕事や作業をする。好きなこと、やりたいことをするためなら実務作業もこなせる、喜んでやる。
28度:過去を踏み台にして突破する。次のサインへの突破口を見つけ出す度数。
獅子座28度 大きな木の枝に留まるたくさんの小鳥
ディグリー占星術 松村潔(著)
大きな使命や自分の目的のためであれば、小さな作業をしてもよいという考え方で乙女座の実務的な土のサインへの移行するきっかけが見つかります。
獅子座の最後の方の度数になるため、徐々に獅子座から乙女座へ向かいます。
大きな目標や使命が明確になると、そこに向かうための仕事や必要なことというのが出てきます。
私の目標、やりたいことを達成するために、色んな細かい仕事、分業の作業が必要となります。
例えば、「〇〇のメソッドを広めたい。」「足が不自由な人にもっと快適で使いやすい車椅子を作って販売したい」など。それが自分の使命や仕事だと明確になったとします。
「〇〇のメソッドを広めたい。」
広めるには色んな仕事が発生します。広報活動。人脈を作る。人に話す。そのシステムを構築して、教育する。どういう人達や客層にアプローチするか。集客はどうするか?セミナーを企画する。値段はいくらにするか?計算や経理をする人。様々なことをこなさなくてはなりません。
大きな木というのが「〇〇のメソッドを広めたい。」という目的や目標。
そしてそのメソッドを広めるための細かい仕事、分業作業、それぞれの仕事やそれをやる人達というのが、大きな木の枝にとまっている沢山の小鳥たちということになります。
細かい作業をこなす、実務的な仕事をするというような要素がこの28度に入り、乙女座へ向かう一歩となります。

まとめ
獅子座27度と28度のサビアンシンボルについて。
獅子座27度 「夜明け」 大いなる天のものとつながるように努力する。自分の生きる目的が定まり、日常生活に活かしていく。それを周囲に広げていく行動や活動をする。自分の生き方を変え、新しい人生が始まる。
獅子座28度 「大きな木の枝にとまるたくさんの小鳥」 自分の目的のために必要な仕事や作業をする。好きなこと、やりたいことをするためなら実務作業もこなせる、喜んでやる。