問題で何をすればよいかわからない時、堂々巡りに陥っている時などに、その問題を客観的に見て、何が原因でどうしたよいかの糸口をつかむための手法が本に載っていましたので、紹介します。
問題への相談 問題解決大全より
問題への相談
用途と用例
◎問題解決が個人攻撃に陥っているとき。
◎問題に取り込まれ何をすればいいかわからないとき。
レシピ
①問題を擬人化し、問題に苦しめられる当事者を<主人公>と呼んで、以下のような仮想インタビューを行う。
✔問題を独立した人格のように扱うために、問題の性質に合った名前をつけておく。問題に苦しんでいるのが自分自身の場合にも、まるで別人のようにインタビューするため、主人公としてあだ名をつけておく。
②まず擬人化した問題に対して次のような仮想インタビューを行う。
✔1では問題さん、あなたのお名前を教えて下さい。
2あなた(あるいは「○○さん」と名前で呼びかけ、以下同様)は主人公にどんな影響を与えているのですか?
3そのようなあなたの企みが成功するのはどんなときですか?
4そのようなあなたの企みが失敗するのはどんなときですか?
5あなたから見て、何が主人公の見方をしていると思いますか?
6主人公がどうすればあなたの力が弱まるのですか?
③次に主人公にインタビューする
✔1では主人公さん(あるいは「○○さん」と名前で呼びかけ、以下同様)、ずいぶんとお困りのようですね。いったいどんなことでお困りなんですか?
2その問題(あるいは「○○さん」と擬人化した問題につけた名前で呼ぶ、以下同様)はどれくらいの期間続いているのですか?
3その問題はどれくらい主人公さんに影響を与えているのですか?
4主人公さんがその問題に少しでも抵抗できたのはどんなときですか?
5問題がなくなったとしたら主人公さんはどんな風に変化しますか?
問題への相談 問題解決大全より
問題解決大全に載っていたサンプルでは、2年間、自己嫌悪と罪悪感で満ち、母親に悪態をつき、自分の部屋に引きこもった本人がこの技法を使い、問題には「こもらせ様」と名前をつけてインタビューしたようです。
この技法は、ナラティブ・セラピーのトレーニングを元にした、問題に尋ねる外在化法で、問題自体を擬人化しインタビューすることにより、問題解決や問題についての糸口を見出す可能性があります。
私自身や周りの人の問題について4つ程、その問題に名前をつけ、インタビューをしてみました。
自分自身のことですと新たな解決の糸口や方向性が見つかりましたし、他の人についても問題や原因と方向性が明確になりました。※自分以外の人に関しては、私自身がリーディングなどでわかっていたことや思っていたことと同じ内容でしたけれど、よりはっきりしました。
・老後の心配君
・恨みつらみ怒りんぼ君
・ヒーリングの仕事したいよ、でも出来ないよ君
自分の問題については解決した時にでもまた報告として紹介したいと思います。