一つの極を使いすぎると、反対側の要素が上手く機能せず、バランスが崩れることがあります。
例えば、仕事と家庭(プライベート)のバランス。仕事では成功しているが、家庭では上手くいっていないなどのケースです。
右足だけで進むのは難しいですよね?左足も使えばバランス良く歩いて進めます。
宇宙の法則からすると、両極のどちらかだけのエネルギーで進むと行き詰まる時がいつか来るのです。
実例
- 社会的に成功して仕事は順調で皆にも知られていて裕福でも、家庭やプライベートでは上手くいっておらず、寂しい生活をしている。
- 自分が思っていることや意図が他人になかなか伝わらない。
- 恋愛やプライベートは充実しているけれど、仕事や金銭面では上手くいっておらず、なかなか出世しない。
- 専業主婦で家事は得意で良い家庭だけれど、近所のママさん達としか接点がなく、社会とのつながりはほとんどなくて取り残された気分になることがある。
- 理系なので、文系のことは全くわからない。
- 経営者で自分の会社自体は上手くいっているが、部下との意識の違いがありすぎて、自分の信念や方向性を伝えるのが大変である。
- 外面は良いが、身内や家族には厳しく、身近な人とはいつも揉めている。
ご自身が何も困っていないのでしたら、それで良いのですけれど、中にはバランスが崩れて困ることもあるのではないでしょうか。
物事には陰陽のバランスがあり、極端を行き過ぎると、バランスが崩れてしまいます。
古代ヘルメス派の学者たちは、人、場所、もののすべてに男性と女性の性があり、両者が協力して新たな創造物が生まれると信じていました。
男性エネルギーは、外交的で宇宙に放出されます。
一方、女性エネルギーは、内向的です。「両性の法則」は、宇宙のすべての創造物が持つバランス体系です。
図解 ザ・メタ・シークレットより引用
カバラでも、男性エネルギーは外側に向かうエネルギー、女性エネルギーは内側に向かうエネルギーだと言われています。
カバラには宇宙の原理を表わす生命の木の図があります。女性性の柱、男性性の柱、そして中央の柱です。
内側に目を向けず、外側にだけ関心をもって物事を成し遂げるのも、
瞑想し続けて外側の環境や物質的なことに一切目を向けないのも、
どちらも問題が出てきてしまいます。
男性エネルギー(実際の男性を指すのではありません)は常に外側に向かう、地球から打ち上げられるロケットのようなものです。社会、そして世界へと広がっていく拡大のエネルギーです。
そして女性エネルギーは自分の内側に向かうため、自分自身や身近なところに関心があります。
昔の女性は家庭にしか興味がありませんでした。(※家庭や近所)
現代は、どちらかだけが発達するのでは困ることがあるため、バランスをとっていく必要があります。
男性性のエネルギー、女性性のエネルギーのバランスがとれ、調和することにより、更に発展拡大しますし、細かい物事にも目が行き届くようになります。
例えば、更に事業や仕事を上手くいかせたいのであれば、内側を見て、内省し、細部も考慮して調整し、さらなる飛躍へと進むのです。
何かの問題がある場合、今までどちらかの極だけを見ていて、発達させてきたのかもしれませんが、もう片方の要素も考慮し、意識的に調整するようになると、現実に起こる出来事も変わってきます。
全ての問題は、対立する両極に分類することが出来、中央でバランスをとることによって解決していきます。
社会に見せる顔、内側の自分も上手く統合し、協力してバランスの良い、中庸の道を歩んでみませんか?